「現代社会と福祉」勉強方法|社会福祉士科目

「現代社会と福祉」勉強方法|社会福祉士科目

 

この科目は試験中に10問出されます。

ですので、「現代社会と福祉」この科目が点数を取れれば他の科目の点数が低くてもカバーすることができます。

他の科目と共通して覚えることもあるので、特に「現代社会と福祉」の科目でのみ出題される範囲は必ず抑えておく必要があります。

 

絶対覚えた分野|現代社会と福祉|頻出

 

◆諸外国の研究者

◆福祉国家レジーム論

◆日本の主な公的扶助制度

◆社会的排除 ソーシャルエクスクルージョン

◆社会的包摂 ソーシャルインクルージョン

◆ベーシックインカム

◆ディーセントワーク

◆ワークフェア

◆普遍主義と選別主義

◆需要とニードの概念

◆福祉ミックス論

◆福祉多元主義

 

諸外国の研究者

 

★ウェッブ夫妻

★ラウントリー

★ベヴァリッジ

★ティトマス

★ロールズ

★セン

★ローズ

★ギデンズ

★エスピン・アンデルセン

 

◆福祉国家レジーム論

3つの福祉国家レジーム論をみいだしたのは、エスピン・アンデルセンです。

エスピン・アンデルセンは労働力の脱商品化と社会階層化という2つの軸を用いて福祉国家レジーム論を分類しました。

福祉国家レジームの相違は「脱商品化」「社会的階層化」「脱家族化」という3つの指標で分類されています。

 

福祉国家レジームは「自由主義レジーム」「保守主義レジーム」「社会民主主義レジーム」この3つに分類されています。

 

自由主義レジーム

 

自由主義レジームはアメリカ、カナダ、オーストラリアなどの国が属します。

政府が福祉にあまり介入しないため、「脱商品化」「社会的階層化」「脱家族化」全ての指標は低く、個人主義的な傾向が強いです。

生活困窮者向けの給付は多く、選別主義とされています。

ワークフェアという考え方を持ち、福祉と就労支援の連携が強くなっています。

例えば、職業訓練を受けないと社会保障給付が打ち切られてしまうということがあります。

 

保守主義レジーム

 

保守主義レジームはドイツ、フランス、イタリアなどの大陸ヨーロッパ諸国が属しています。

「脱商品化」は高く、「社会的階層化」と「脱家族化」は共に低いのが特徴であり、福祉は家族や職域の役割が大きいとされています。

社会保険は普遍主義(誰にでも当てはまる)でありますが、公的扶助は選別主義(定められた水準以下の人々)となっています。

福祉と就労支援の連携は強すぎず弱すぎずですが、強くなりつつあります。

 

社会民主主義レジーム

 

社会民主主義レジームはスウェーデン、デンマーク、ノルウェーなどの北欧が属しています。

「脱商品化」「社会的階層化」「脱家族化」全てが高くなっており、福祉に対する国家の役割は大きいです。

福祉は現役世代にも高齢世代にも充実している普遍主義をとっています。

アクティベーションという考え方があり、人々の雇用可能性も高めていくことで就労や社会参加の促進を積極的に採用している。

福祉と就労支援の連携は、ワークフェアと比較するとそれほど厳格ではありません。

 

◆日本の主な公的扶助制度

 

日本の主な公的扶助制度は別の科目でも問われます。

ひとつひとつ覚えていくのではなく、比較しながらどのような部分が改正されていったのか流れを掴みながら知識をつけていきましょう。

恤救規則

 

恤救規則は「じゅっきゅうきそく」と読みます。

なかなか見覚えのない漢字なので、単語は覚えやすいでしょう。

 

施行:1874(明治7)年

責任主体:隣保扶助(近隣同士で助け合うこと)

実施主体:国

補助機関:なし

対象:無告の窮民(70歳以上の重症者・老衰者・病気で労働できない身寄りのない者・13歳以下の者)

方法:金銭給付

内容:生活

財源:隣保扶助

 

救護法

 

施行:1932(昭和7)年

責任主体:国家責任(民法の親族扶養が優先)

実施主体:市町村長

補助機関:方面委員(1936年〜)

対象:65歳以上・13歳以下の者、妊婦、心身の障害等で仕事ができない者(怠惰な者など欠格条項あり)

上記の恤救規則の時は70歳以上でしたが、救護法で65歳以上と年齢に変更があったことは要チェックです。

方法:救護費を支給(居宅保護)、救護施設収容

内容:生活扶助、医療、助産、生業扶助、埋葬費の5種類

保護費の財源:市町村の負担(国1/2、都道府県1/4を補助機関)

 

旧生活保護法

 

施行:1946(昭和21)年

責任主体:国家責任

実施主体:市町村長

補助機関:民生委員

救護法では方面委員が補助機関でした。

今回の旧生活保護法では補助機関が民生委員へ変わっていることは要チェックです。

対象:生活困窮者(欠格条項あり)

方法:現金給付(居宅保護)、保護施設入所

内容:生活扶助、医療、助産、生業、葬祭の5種類

救護法と比較すると扶助の種類に変更はありませんが、埋葬費が葬祭に名称変更されていますね。

財源:国80%、都道府県10%、市町村10%

 

現行生活保護法

 

施行:1950(昭和25)年

責任主体:国家責任

実施主体:都道府県知事、市長、福祉事務所を管理する町村長

救護法や旧生活保護法での実施主体は市町村長でした。

現行生活保護法から実施主体に変更があったことを覚えましょう。

対象:要保護者(日本国内に住み、日本国籍を持つ者)

こちらも旧生活保護法から変更がありました。

外国人は対象とされていませんね。

方法:現金給付、現物給付、保護施設入所

内容:生活、教育、住宅、医療、介護、出産、生業、葬祭の8種類、保護に関して不服申し立てができる保護請求権も付与されている

医療と介護この2つの扶助は現物給付となっていることに注意です。

財源:国3/4、地方自治体1/4

 

◆社会的排除(ソーシャルエクスクルージョン)

 

ソーシャルエクスクルージョンとは、ある特定の人が排除されている状態のことであり、社会との関係を側面を重視します。

ソーシャルエクスクルージョンは1980年代にフランスで提唱され始め、1992年にEUが定義した概念です。

社会環境がソーシャルエクスクルージョンを生むきっかけにもなります。

発達した福祉国家でも貧困や失業などで生活保障のための諸制度から排除されることもあります。

 

◆社会的包摂 ソーシャルインクルージョン

 

ソーシャルインクルージョンとは、EU諸国で生まれた福祉政策の理念であり、差別や排除の対象となる人々への社会的な繋がりを構築することで社会の一員として支え合うという考え方です。

日本では2000年にソーシャルインクルージョンを推進する「地域福祉計画」が法制化されました。

また、その後「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する研究会」からソーシャルインクルージョンが理念として示されました。

 

◆ベーシックインカム

 

ベーシックインカムとはロールズの格差原理に基づいており、最低限の収入を保証するという所得保証政策です。

最低限の収入が保障されるため、ホームレスような人々が少なくなる可能性がありますが、財源がある程度まとまった財源が必要になります。

 

◆ディーセントワーク

 

ディーセントワークとは

①仕事の創出

②仕事での権利保障

③社会的保護の拡充

④社会的対話の促進

この4つの戦略目標と横断的目標である男女平等の実行を通じて達成されます。

 

ディーセントワークとは働きがいのある人間らしい仕事という意味で捉えることが出来ます。

 

◆ワークフェア

 

ワークフェアとは労働を意味するワークと福祉を意味するウェルフェアが合体した言葉です。

ワークフェアは社会保障を給付する条件として、就労を義務づけるという考え方です。

ワークフェアによって精神的な自立と仕事に役立つスキルの習得を目指します。

 

◆普遍主義と選別主義

 

福祉国家レジームの説明で普遍主義と選別主義という単語が出てきたと思います。

先程触れることができませんでした普遍主義と選別主義の解説をしていきます。

 

普遍主義

 

普遍主義とは、誰に福祉やサービスを提供するかを選ばず、全ての人を対象としてサービスを提供する方法のことです。

 

選別主義

 

選別主義とは資力調査(ミーンズテスト)を行い、サービス提供が必要かどうか人々を選別してそれらの人々にサービスを重点的にサービスを提供する方法のことです。

選別主義では資力調査を行うためスティグマを感じやすくなります。

日本の生活保護制度は選別主義の一例です。

 

◆需要とニードの概念

 

ブラッドショーは基準の判断主体に応じて、ニードを4つに分類しました。

ニードは画一的に判断できません。

そのためニードはその人ひとりひとりの状況や環境によって変わります。

 

感得されたニード felt need

 

感得されたニードとは、クライエント自身が自ら生活上の支障や困難を自覚しているニードのことです。

主体的に自覚しています。

 

表明されたニード expressed need

 

表明されたニードとは、クライエント自身で自覚しているニード(感得されたニード)を福祉の相談機関等に伝えることで明らかになるニードのことです。

 

規範的ニード normative need

 

規範的ニードとは、福祉のサービス提供者によって社会的な基準によって判断されたニードのことをいいます。

規範的ニードは客観的に見て発見されるニードです。

 

比較ニード comparative need

 

比較ニードとは、福祉的なサービスを受けている人と受けていない人を比較することで判断されるニードのことです。

比較ニードも規範的ニードと同様に、客観的な周囲から見て判断されるニードです。

 

◆福祉ミックス論

 

福祉ミックスろんとは、行政と福祉事業者などフォーマルなサービスのみではなく、家族やボランティアなどのインフォーマルな福祉サービスも組み合わせてサービスを構築することです。

 

◆福祉多元主義

 

福祉多元主義とは、行政・ボランタリー・営利・インフォーマルこの4つの異なった部門から提供され、国家の中心的な役割を縮小することを意味しています。

 

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